失業の長期化

公開日 : 2011年2月26日


 総務省の2010年の労働力調査によると、失業期間が1年以上の完全失業者は121万人となり、前年に比べて26万人の増加。比較可能な2002年以降で最多。雇用者のうちアルバイトや派遣などの非正規が占める割合も34・3%と前年に比べ0・6ポイントの上昇。

 1年以上失業状態にある人を年齢別にみると、25~34歳が32万人と前年に比べて6万人増えているほか、55歳以上も30万人と同7万人増えた。若年層と高齢者で長期間仕事に就けない人が多い。

 企業から雇われた雇用者(役員は除く)は5,111万人と前年に比べ9万人増えたが、そのうちパート、アルバイト、派遣・契約社員など非正規雇用の人は、1,755万人と34万人増え、2年ぶりに増加に転じた。正社員は3,355万人と3年連続で前年を下回った。

 非正規社員を雇用形態別にみると、パート・アルバイトは1,192万人と前年に比べ39万人増え、派遣社員は12万人減の96万人。15~34歳の若年層のうちフリーターは183万人で、前年から5万人の増加。

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