最近は・・・
公開日 : 2008年12月9日
最近、私の事務所と顧問契約を解除したお客さんがいる。うちは、決して過大請求していたわけではないが、お客さんが仲介業者を通じ、ネットでうちよりも安い事務所を探し、うちに値引きを打診してきたので、これだけのチェックをし、さらに毎月申告なので、値引きは出来ない旨を伝え、解除になった。このお客さんとは、創業以来の付き合いだが、価格だけとは何とも寂しいものだ。最近の若い社長は、「信頼関係破壊の理論」ではないが、信頼もくそもあったものではない。
ネットで仲介業者を通し、お客さんを獲得すると、1番多いのは1年間の顧問料の半額が仲介業者の手数料となる。安い事務所は、手数料を値切るために、初めの1年間の顧問料を安くしたのかもしれない。
税理士を価格だけで判断するものいいが、知識はもちろん、性格、対応などは、人によって全然違う。税法の知識だけでも、雲泥の差があるのに、我々の職種は、それ以外にも、最近受けた相談では、離婚、年金、相続(相続税ではなく、民法の相続編)、民事再生、自己破産、独禁法に関するもの等様々で、日々勉強していても、ついていくのがやっとだ。数年前、ある会場で「遺族年金」を課税処理している税理士やこの人は、38万円の控除がありますかと税理士に聞かれ、何かと思ったら、「基礎控除」のことだったということがある。ある弁護士さんのサイトでは、「不動産の即時取得」などという弁護士もいるらしい。恐ろしいことに、同じ専門家でも、こんなに違う。
以前、飲食店の店主に、客が店を選ぶ権利はあるが、店だって客を選ぶ権利はあるんだと言ったことがある。ただ、これを貫くと私のように、お客さんが減ることになってしまいます。
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