相続財産の「現金・預金」の割合増加

公開日 : 2012年5月6日


 2010年中に亡くなり、相続税の課税対象とされた人の相続財産のうち、「現金・預金」の割合が23.2%(前年比0.9ポイント増)を占め、過去20年間で最高だったことが国税庁のまとめで分かった。バブル崩壊や2008年のリーマン・ショックなどで土地や有価証券の評価額が下落したことが影響しているものとみられる。
 
 国税庁によると、金額ベースの構成比は土地が48.4%で依然トップだが、10年前と比べると14ポイント減少し、有価証券も2007年のリーマン・ショック前の15.8%から3.7ポイント減の12.1%に減少。
 
 全体のうち、相続税の課税対象は4万9,733人(4.2%)で、過去最低だった前年比で0.1ポイント増加。相続税は前年比1.2%増の1兆1,754億円。

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