世帯所得の平均538万円
公開日 : 2012年7月10日
厚生労働省は、2010年の1世帯あたりの平均所得が538万円と前年比11万6,000円(2.1%)減少したと発表。1987年以来23年ぶりの低水準で、これまで最も多かった1994年と比べて約126万円の減少。
生活が苦しいと感じている世帯の比率は61.5%で、1986年の調査開始以来、過去最高になった。
特に18歳未満の未婚の子を持つ、子育て世帯の減少額が大きく、所得は39万2,000円(5.6%)減少した。子ども手当ての支給で現金収入が、前年から12万4,000円増えたが、働いて得る「稼働所得」が37万8,000円減り、全体の所得を押し下げた。
子育て世帯は所得の9割近くを稼働所得が占め、景気の影響を受けやすいため、生活が苦しいと感じている子育て世帯は69.4%に上った。
一方、65歳以上の高齢者世帯は307万2,000円と、7,000円(0.2%)の減少にとどまった。年金などによる所得が7割を占めており、景気の影響を受けにくい。
世帯所得とは住居と生計を共にする家族の所得を合算したもので、宮城・岩手・福島の被災3県を除く全国の世帯を対象に調査したもの。
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