関税収入1兆円超へ
公開日 : 2014年6月28日
2013年度の関税収入が17年ぶりに1兆円を超える見通し。
貿易赤字が過去最大に膨らみ、関税収入を押し上げた。一般会計の税収に占める関税のシェアは2%程度だが、一般会計に1兆2,39億円が入った1996年度を上回り、過去最高になる可能性も出てきた。
今年4月末までの税収実績は9,966億2,900万円。関税は納税を一定期間だけ猶予できる延納手続を取れるので、5月末まで積み上げる分を考慮すれば、2013年度の関税収入が1兆円を超えるのは確実とみられる。
貿易自由化の広がりを受け、物品にかかる関税率は低下傾向にある。それなのに関税収入が2013年度に増えたのは、景気が回復し、食料や雑貨など輸入品の消費が拡大しているため。4月の消費増税前の駆け込み需要や、円安で輸入額自体が大きくなった影響もあるとみられている。
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