夏のボーナス  

公開日 : 2014年7月30日


 日本経済新聞によると、2014年夏のボーナス調査(6月30日現在)では、製造業は17業種がすべてプラス。

 V字回復が鮮明なのが27.60%増となった鉄鋼で、2013年夏の6.35%減から30ポイントを超える改善になった。神戸製鋼所は11期ぶりの経常赤字を受けた2013年夏のボーナスは13%を超える大幅減額だったが、国内需要の回復を受け、今夏の支給額は2013年夏の1.5倍に。経常利益が4.7倍に拡大した新日鉄住金も支給額を1.3倍に増やした。

 製造業で最も支給額が高かったのは自動車・部品。前年度の純利益が6期ぶりに過去最高を更新したトヨタ自動車は137万円でリーマンショック直前の水準(2008年、139万円)に近づいた。マツダは夏のボーナスに合わせて1人6,000円の「自己啓発支援手当」を支給する制度を新設。毎年続けていく計画としている。

 不動産・住宅も27.43%の高い伸び。消費増税前の駆け込み需要を背景に、3月末まで住宅販売が好調だった。支給額のトップの積水ハウスは2014年1月期の純利益が過去最高を更新。豊富な受注残があり、今期も最高益を更新する見通し。株主還元のための増配とともに、「(利益を)従業員に還元するのが社会への責務」(阿部 俊則社長)として一時金支給額を29.47%増とした。

 支給額ランキング3位の大塚商会は2013年のパソコン出荷台数が前年比3割増になった。消費増税前の駆け込み需要に加え、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」がサポート切れになり、企業によるパソコンの買い替えが進んだ。

 
支給額ランキング
社  名   税込み支給額(円) 2013年夏比増減率(%)平均年齢(歳)
1 積水ハウス   ※※1,555,700    29.47 35.9
2 トヨタ自動車    1,370,000    30.47 38.3
3 大塚商会    ※※1,345,940    12.73 39.5
4 セイコーエプソン 1,297,596    116.73 41.5
5 日本海洋掘削  ※※1,255,987  41.64 28.7
6 TOTO      1,227,000    22.7 40.1
7 セリア     ※※1,114,419    19.21 37.3
8 デンソー    1,100,000 14.58 4.7
9 藤井産業    ※※1,097,191 - 35.5
10 SMK    1,091,407 - 41.6
(注)6月30日現在。※※は労組なし、無印は組合員平均など。-は非回答、算出不能


          

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