ふるさと納税72・6億円
公開日 : 2010年1月25日
故郷などに寄付した場合に、居住地の個人住民税(地方税)を優遇する「ふるさと納税」の利用実績が明らかになった。導入初年度の2008年に同制度を利用した人は、約33,000人で寄付金総額は、約72・6億円。
総務省の集計によると、寄付した人数が多いのは、東京都(5,593人)、大阪府(4,147人)、 兵庫県(2,480人)などで、金額では千葉県(7・2億円)や新潟県(4・1憶円)も多い。1人当たりの寄付金額では、千葉県(約42万円)、新潟県(約38万円)、東京都(約29万円)が多い。ふるさと納税を提唱した福井県によると大阪、熊本、鹿児島、神奈川、福井県などへの寄付が多い。
ふるさと納税は08年度税制改正で導入。08年1月以降の寄付金を対象に、5,000円超の寄付金額を所得税と住民税から控除する仕組みだ。夫婦子ども2人の年収700万円の世帯の場合、30,000円の寄付では居住への納税額が25,000円、50,000円の寄付では38,400円軽減され、納税先を選択するのと同じような効果がある。
ふるさと納税の2008年実績
都道府県 人数 寄付金額(万円)
北 海 道 1,358 35,449
千 葉 県 1,717 72,264
東 京 都 5,593 164,128
神奈川県 1,985 22,894
新 潟 県 1,074 40,866
愛 知 県 1,252 31,769
大 阪 府 4,147 32,144
福 岡 県 1,240 22,984
全 国 計 33,144 725,779
(注)金額が多い都道府県