夏のボーナス

公開日 : 2010年8月1日


 2010年の夏のボーナス調査によると、1人あたりの税込み支給額は70万1,687円で、前年夏に比べ675円の微増にとどまった。輸出主導の業績回復で精密機械などがけん引し、製造業が前年夏比1・68%増えたが、消費不況の影響で非製造業は、3年連続で前年夏を下回った。

 支給額は、リーマン・ショック直前の2008年夏の83万1,896円に比べると依然として低い。

 全36業種のうち前年夏を上回ったのは、20業種。製造業は繊維が14・45%増、精密機械が8・56%増など18業種のうち11業種で前年夏を上回った。ただ、製造業でも鉄鋼が27・77%減、石油が16・48%減と大きく落ち込んだ。

 非製造業は、デフレなどの影響で18業種の半数が前年夏を下回り、全体では1・88%減。ホテル・旅行が  14・02%減、マスコミ・出版・広告が12・16%減、情報・ソフトが11・39%減と全体を押し下げている。落ち込みが最も大きいのは、信販・リース・消費者金融の38・77%減だった。

 2009年夏は、78%の企業が2008年夏を下回ったが、今夏は前年夏を上回った企業が約半数になった。

 夏のボーナス支給額分布では、昨年と同様に60万~70万円未満が最も多く、50万円未満の企業の割合は、前年並みの30%だった。

                    支給額ランキング

 社名         税込支給額(円)   2009年夏比増減率(%)

1  任天堂       1,680,108    ▲0・61      

2  日本海洋掘削  1,462,000     34.・00      

3  ヤギ        1,378,977    10・51      

4  中外製薬     1,244,994    -         

5  ファナック     1,154,000    ▲4・50      

6  武田薬品工業  1,100,000    ▲5・74      

7  西川計測     1,093,000    55・25      

8  ローム        1,060,000    ▲7・01      

9  キリンビール   1,023,500    1・29       

10 大垣共立銀行  1,010,000     -         

11 アサヒビール   1,001,370    ▲0・54      

12 大塚商会       989,152     5・79       

13 日産自動車     989,000     31・34      

14 ホンダ         982,000     7・20       

15 酉島製作所     968,760      -         

16 マンダム       964,813     21・04      

17 NTTドコモ       962,000     -         

18 アステラス製薬    958,000     -        

19 資生堂         957,116     24・33      

20 日本IBM       956,400     ▲0・77      

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