全額保証、来年3月末終了
公開日 : 2010年10月31日
政府は、民間金融機関の中小企業向け融資を信用保証協会が100%保証する「緊急保証制度」を続ければ、国民負担の増大を避けられないと判断し、来年3月末に打ち切る方針を決めた。
打ち切り後は、信用保証協会が貸倒額の80%まで肩代わりする従来の一般保証制度に戻る。ただし、従業員20人以下の零細企業については、1,250万円を上限に全額保証を続ける方針。
緊急保証制度は、2008年10月末に導入した。1社あたり2億8,000万円を上限に、信用保証協会が中小企業向け融資を全額保証し、企業が返済できなくなった場合は信用保証協会が、肩代わりする仕組み。信用保証協会には、日本政策金融公庫から保険金が支払われるため、実質的な国民負担になる。
当初は今年3月末までの措置として導入したが、昨年12月に1年間の延長を決定していている。これにより、来年3月以降にまた貸し渋りが生じないか心配だ。
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