法人所得 5年ぶり減少

公開日 : 2008年11月4日


 今年6月までの1年間(2007事務年度)に税務申告した法人の所得金額が、前年度に比べ3・1%減の55兆2,871億円となり、5年ぶりに減少したことが、国税庁のまとめで分かった。

 連結納税に移行した法人の特殊要因で12法人1兆7,128億円の申告所得が減ったが、これを考慮した実質ベースでも0・1%減。前年度に過去最高を更新した法人申告所得の減少で、国内景気が昨年末から後退局面に入ったとの見方を税務申告面からも裏付けられた。

 全国300万3,000法人のうち、279万9,000法人が申告し、申告税額は

13兆7,036億円と5・2%減った。

 黒字申告法人の割合は前年度比0・1ポイント低い32・3%と5年ぶりに低下。黒字申告1件当たりの所得は、全体では6,059万5,000円と3・1%減り、大規模法人(原則資本金1億円以上)は23億3,044万7,000円と4・3%増えたが、増加率は前年度(19・8%)から大きく鈍化した。

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