精神疾患の労災申請が最多
公開日 : 2011年6月21日
うつ病など精神疾患で2010年度に労災申請した人は、前年度より45人増えて1,181人となり、過去最多を更新したことが、厚生労働省のまとめで分かった。労災認定も74人増の308人で過去最多。
精神疾患などを原因とする労災申請は、2006年度は819人、2007年度は952人、2008年度は927人と微減したが、2009年度に初めて1,000人を突破し、2年連続で増加した。
業種別では、製造業が207人で最も多く、次いで卸売・小売業の198人、医療・福祉の107人の順。労災認定も同じ順位で、50人、46人、41人。労災認定された自殺・自殺未遂は65人だった。
認定された308人のうち、発症の原因では「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」が41人で最も多く、次いで2009年度から認定基準に盛り込まれた「ひどい嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」が39人。「上司とのトラブル」(17人)、「セクハラを受けた」(8人)なども含め、対人関係のトラブルが増加。
脳梗塞や心筋梗塞などで労災申請した人は、35人増えて802人となり、4年ぶりに増加。認定は8人減って285人。このうち死亡で認定された人は113人で、7人増加。
認定された人の1カ月の平均残業時間は、「80~100時間未満」が92人で最も多かった。
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