確定拠出年金加入者、400万人超

公開日 : 2011年9月10日


 加入者自身が運用手段を選択し、運用成績で年金の受給額が変わる「確定拠出年金(日本版401K)」の加入者数が400万人を突破。サラリーマンのおよそ8人に1人が加入したことになる。株価低迷などで運用環境が厳しく、企業が年金への資金拠出の負担を抑えようとしていることが背景にあるようだ。
 
 厚生労働省の調べによると、確定拠出型年金(企業型)の加入者数は7月末時点で400万6,000人と、3月末から29万3,000人増加。4カ月間の新規加入者の数は今年3月までの1年間とほぼ同じ。7月末時点の加入事業者数は3月末から489社増え、1万5,117社となった。
 
 株安などによる運用難で、3月末時点の上場企業の年金積立不足額は前年比4%増の9兆1,294億円に拡大しており、確定給付型だと運用成績が改善しない場合、不足分を企業が穴埋めしたり、給付額を引き下げたりすることが必要となる。企業は確定拠出型年金を導入すると、財務上のリスクを軽減できるため、導入に踏み切るケースが多い。
 
 加入者は年金が確定拠出になると、運用成績の責任は自分で負うことになる。

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