法人申告漏れ38%減
公開日 : 2011年11月8日
今年6月までの1年間(2010事務年度)に税務調査を受けた全国の法人の申告漏れ総額は、前年度比38.7%減の1兆2,557億円だったことが、国税庁のまとめで分かった。追徴税額は同33.7%減の2,520億円。東日本大震災の影響で調査が同10.3%減の約12万5,000社にとどまり、その結果、申告漏れ額も減少したとみられる。
調査した約9万社で申告漏れがみつかり、うち約2万6,000社で仮装・隠蔽を伴う所得隠しがあった。約4社中3社で申告漏れがあったということになるが、うちの事務所の感覚ではかなり多い。最近は国際的な取引がある法人の監視を強めており、2010事務年度は約1万4,000社を調査し、286億円(同5.9%増)の所得隠しを発見した。
業種別で所得隠しの発見割合が高かったのは「バー・クラブ」(50.9%)、「パチンコ」(40.4%)、「廃棄物処理」(31.3%)の順。
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