相続に不安35%
公開日 : 2012年8月26日
「日本経済新聞」の調査によると自分や家族・親族の相続について「不安がある」との回答が35%。遺産を継ぐ人の約7割が相続財産に期待を寄せる一方、継がせる人の8割超が遺言を用意していないなど、両者の意識に隔たりがある。
相続に不安を感じる理由を聞いたところ「相続税の支払い」と「相続の配分を巡って争いが起きそうな気がする」がともに40%を超えた。
「継ぐ立場」の人は、「相続財産があればありがたい」が58%と最も多く、「相続財産がないと苦しい」を合わせると7割近い人が相続財産に期待を寄せている。
期待する理由については、49%の人が「老後の資金が不足しているから」と答えた。デフレの長期化による所得の伸び悩みや年金制度への不安が高まるなか、相続財産を老後資金に充てたいと考える人が多く、相続財産として欲しいものは、「預貯金」(58%)が最も多く、「自宅・実家」(32%)が続いた。
「継がせる立場」の人で、遺言を書いているのは16%にとどまり、84%は遺言の用意がないと答えた。理由は、「相続でもめるはずがない」が44%と一番多かった。
調査は40~60代を中心に1,295人が回答した。
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