緊急保証制度の年内利用3.9兆円

公開日 : 2009年1月8日


 昨年の10月31日に開始してから約2カ月で、信用保証協会が保証を承諾した件数は約17万件、金額は3兆9,000億円になった。政府は1次補正予算の成立で保証枠6兆円分の財源を確保済みだが、約3分の2が利用されたことになる。

 また、金融庁は、信用保証協会が返済を保証する「緊急保証制度」を使おうとする企業に金融機関が適切に対応しているかを調査する。融資方針が支店にも徹底しているかを点検するため、抜き打ちの検査も検討。資金を円滑に供給する金融機関の取り組みをチェックし、「貸し渋り」が起こらないようにする。

 金融検査は事前通告後に立ち入るのが原則だが、機動的に実施して内部管理体制も含む融資現場の状況をチェックして改善を促す。貸し渋りや不当な融資回収の有無も調べ、悪質なケースは行政処分の対象とする。

企業からは金融機関の貸し渋りや不当な融資回収を訴える声が相次いでおり、制度を利用できる企業に対しても、金融機関側がきちんと審査せずに融資を拒否するといった事例が続出。金融機関が取引先に既存の融資を保証付き融資に借り換えさせるといった問題も指摘されている。

私のお客さんでも「緊急保証制度」で借入れをしようとしている会社がある(初めは融資専用の部署に私が連絡したが、融資額・会社の規模が小さいので、会社の近くの支店で保証協会を使って申し込むように断られた。大企業に比べればリスクは高いかもしれないが、銀行には公共性があるだろうし、本当に困っているのは中小企業だ!)。

この勢いでは、1月中にも6兆円の枠は無くなってしまうだろうから、早く手続きをしなくてはと思い、昨年末に1度、お客さんのところに行き、打合せをした。その後、いろいろと書類を集めてもらい、昨日、やった書類が揃って銀行に提出したようだ(お客さんも年末年始の忙しいときに、面倒だったと思う。ご苦労さまでした)。

当初銀行は、社長が日本国籍ではないので、融資には消極的で、これはまずいと思い、銀行に連絡し、日本の大学を卒業していること、海外にいるより日本にいる方が長いとこや会社の業績等を説明した。昨日も連絡し、ダメ押しをしておいたが、どうなるだろうか?これで、ダメならば金融庁に検査を依頼しようかと思う。

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