民法改正原案

公開日 : 2014年9月23日


 法制審議会(法相の諮問機関)の民法部会は、債権関係規定(債権法)の改正原案をまとめた。抜本改正は1896年の制定以来初めてで、法制審議会は来年2月に法務大臣に正式に答申し、法務省は通常国会に民法改正案を提出する方針。

◆こう変わる 
            今                 改正案 
・法定利率   5%の固定金利      ➡    まず3%に
                    3年ごとに1%刻みで見直し
                【影響】
            ・交通事故で受け取る保険金が増える
            ・自動車保険料は値上げも

・連帯保証   家族が保証人になり    ➡    経営者以外の保証人は、
        自己破産のケースも         公証人が意思を確認
            ・家族が安易に保証人になりにくく
            ・融資条件が厳しくなることも

・時効     飲食代の「ツケ」は    ➡    5年に統一
        1年、診療代は3年
        などまちまち
            ・わかりやすくなりトラブルが減る

・賃貸マンシ  保証人が負う限度額を   ➡    限度額の規定を
ョンの契約   定めない契約が一般的        義務付け
保証人
            ・借主の失火や自殺で、保証人が法外に高額な
             賠償の負うのを防ぐ

・敷金     規定なし         ➡    貸主に契約終了時に敷金を返す
                          よう義務付ける。
                          経年劣化による補償費分は返さなくてよい
            ・退去時のトラブルが減る                 

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