公示地価3年ぶりに下落

公開日 : 2009年3月31日


国土交通省が発表した2009年1月1日時点の公示地価は全国平均(全用途)で前年比3・5%下落し、3年ぶりに前年を下回った。

全国平均の公示地価(全用途)はバブル崩壊後の1992年から下落が続いた後、07年に16年ぶりにプラスに転じ、08年は上げ幅が1・7%に拡大した。

09年の公示地価は全国の住宅地が前年比3・2%、商業地が同4・7%の下落。地価が上昇したのは北海道伊達市や静岡市など23地点のみ。上昇地点の数は1970年の調査開始以来、最も少なかった。

下落が鮮明だったのが、大都市の中心部。08年に平均で22・1%上昇した東京・港区の商業地は、今年は前年比13・1%の落ち込み。住宅地でもこれまで人気が高かった港区、品川区や渋谷区など都心部でも、2ケタの下落率を記録した。
3大都市圏(東京、名古屋、大阪)の下落率は住宅地で3・5%、商業地で5・4%と、全国平均を上回っている。

商業地で下落率が大きかった上位10地点のうち、9地点が名古屋、住宅地では、上位10地点のうち、9地点が東京。

主要地域の商業地最高価格
[東京都]
千代田区:丸の内2-4-1      34,000千円(▲ 2.0%)
中央区:銀座4-5-6        38,200千円(▲ 2.1%)
港区:新橋1-18-16        11,600千円(▲ 10.8%)
新宿区:新宿3-24-1       22,000千円(▲ 2.2%)
江東区:亀戸5-2-1         1,390千円(▲ 6.7%)
葛飾区:新小岩1-48-3      1,350千円(▲ 4.9%)
江戸川区:西葛西6-15-2     1,330千円(▲ 7.0%)

[千葉県]
千葉市:中央区富士見2-2-2   2,100千円(▲12.5%)
市川市:八幡2-16-6          1,280千円(▲ 7.9%)
船橋市:本町4-3-21          1,200千円(▲ 8.4%)
松戸市:本町1番11             1,090千円(▲ 4.4%)
浦安市:北栄1-16-17           865千円(▲ 8.9%)
習志野市:津田沼1-2-23       840千円(▲ 6.7%)

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