2017事務年度、相続税追徴額が9%増加
公開日 : 2019年1月6日
国税庁は2018年6月までの1年間(2017事務年度)に全国の国税局などが実施した相続税の税務調査の結果を発表した。申告漏れ総額は3,523億円で2016事務年度比で6.9%増加、追徴税額も783億円と9.3%増えた。
2015年に発生した相続事案が調査の中心で、実地調査件数は1万2,576件。このうち約8割で申告漏れなどが指摘された。申告漏れがあった財産のうち現金・預金が最多。現金は自宅の金庫や貸金庫などに隠されていたケースが多かった。
海外資産に関連した調査件数は1,129件となり、集計を始めた2001事務年度以降で最多で、申告漏れは70億円で2016事務年度比で約3割増加。北米やアジアに持つ資産を適正に申告していない事例が目立ったようだ。2017年分の相続税の申告総額は2兆185億円と2016年分から約8%増加。
税理士
西原 弘二
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