消費税不正還付が急増

公開日 : 2019年7月8日


2018年度に告発された消費税の不正還付事案は16件に上り、統計を始めた2001年度以降で2番目の多さだったことが、国税庁のまとめで分かった。

金額で見ると、2017年度の3.5倍にあたる19億円(未遂を含む)に急増。

全国の国税局が強制調査(査察)し、2018年度に処理した182件の脱税総額は2017年度比3%増の  139億円。
10月に消費税率が10%に上がれば、不正還付で得られる利益も増えることから、国税庁は不正還付の監視に引き続き重点を置き、警戒を強める。

消費税以外の税を含めて検察に告発したのは121件、脱税額は111億円で、告発率は約66%だった。
同庁は「低金利の影響などから、自宅に現金で隠匿するような事例も増えてきている」と指摘している。

税理士
西原 弘二

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