国家公務員のボーナス減の臨時勧告

公開日 : 2009年5月7日


 人事院は、一般職の国家公務員の今夏のボーナスを昨年に比べ平均で約1割減額するよう国会と内閣に臨時勧告した。昨年の人事院勧告で月給2・15カ月分の夏のボーナス据え置きが決まっていたが、民間企業の夏のボーナスの大幅減を考慮し、0・2カ月分減らす。
 

 石油危機で物価が急騰した1974年にボーナスを引き上げる臨時勧告をした例はあるが、引き下げの臨時勧告は初。勧告を受け政府は、今国会に給与法改正案を提出し、成立をめざす。
 

 人事院勧告の対象となるのは一般職国家公務員の約30万人。地方公務員や自衛官もこれに沿って給与水準を決める例が多く、事実上、300万人以上の公務員に影響が出る見通し。減額による経費節減について、   「1,000億円以上は捻出できる」との声がある。
 

 人事院は官民の差から下げ幅を決めるため、特別調査を実施したところ、民間の夏のボーナスの下げ幅は  13・2%だった。本省課長(45歳、配偶者と子ども2人)のモデル給与を見ると、年収は約1,240万円で、削減額は約16万円程度となる見込み。

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