大企業も健康保険料引き上げ
公開日 : 2009年5月18日
大企業の健康保険組合の保険料率の引き上げが相次いでいる。NECやセブン&アイ・ホールディングスの健康保険組合は、4月分から料率を1%引き上げた。比較的余裕のあった大企業にも引き上げの傾向があり、中小企業の社員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)よりも、料率が高い健康保険組合が増えている。
健康保険の保険料は給与や賞与に保険料率を掛けて算出する。保険料は企業と社員が分担し、企業が半分以上を負担することになっている。例えば平均月給が50万円で保険料負担が労使折半の場合、保険料率が1%上がると社員、企業は月2,500円ずつの負担増となり、給与だけでも年間30,000円ずつの負担増。みなさん、給与明細をよく見てみましょう。
各健康保険組合に共通する財政悪化要因は、高齢者医療費の増加。景気低迷で給与や賞与が増えず、保険料収入の増加が見込みにくいといった事情もある。
保険料率を引き上げた主な健康保険組合(%)
変更前 変更後
ソニー 6・0 6・2
デンソー 6・2 7・0
中部電力 6・5 7・0
NEC 6・7 7・7
カシオ計算機 6・7 7・7
ヤマト運輸 8・0 8・2
セブン&アイ・ホールディングス 7・2 8・2
東京西南私鉄連合 7・5 8・5
ニチレイ 8・0 9・5