世帯所得19年ぶり低水準

公開日 : 2009年6月1日


 厚生労働省の発表によると、2007年の1世帯あたりの平均所得額は前年比1・9%減の       556万2,000円と1988年以来19年ぶりの低水準となった。企業が非正規社員の割合を増やしたことによる所得の低下、高齢者の単身世帯の増加も世帯あたりの平均値を押し下げた原因。2008年は、さらに雇用情勢が悪化しているため、世帯の平均所得はさらに落ち込んでいる可能性が高い。
 
 1世帯あたりの平均所得は、1994年の664万円がピークで、これ以降はほぼ減少傾向にあり、   
2007年までに16%減った。非正規社員の割合は、労働者全体の3割を突破し、2007年の労働者1人あたりの所得は313万2,000円で過去最低。
 

 所得額別の世帯割合は、年間300万円~400万円未満が13%で最大。同200万~300万円未満が12・8%で続き、平均所得額を下回った割合は約6割を占めた。世帯構成別では、高齢者世帯の平均所得額は298万9,000円で前年より2・4%の減少。子供を持つ世帯は1・4%減の691万4,000円だった。

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