正社員の離職者、10万人超

公開日 : 2009年8月26日


 昨年9月以降、上場企業が正社員を対象に募集した希望退職に23,000人余りが応じたようだ。企業の倒産による失職も85,000人に達していて、10万人を超える正社員が離職したことになる。自動車などの製造業を中心に業績が回復しつつあるが、雇用の本格的な回復には、まだ時間がかかりそうだ。
 

 希望退職に応じた正社員数で、最多は、人材派遣のラディアホールディングス(旧グッドウィル・グループ)で、4月までに4,500人。退職者数が100人を超えた企業は52社で、500人超が7社。工場などの生産拠点の閉鎖で、退職を募ったケースが目立つ。
 

 割増退職金など人員削減にかかった費用(見込み含む)を公表した142社の合計額は、844億円に達しているが、上場企業では、7月以降も、なお12社が希望退職の募集をしているようだ。

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