銀行の国債保有残高、111兆円

公開日 : 2009年9月6日


 銀行に預金であつまった資金が、国債市場に流れ込んでいる。貸し出しの低迷で、銀行が運用難に陥っており、国内銀行が保有する国債の残高は、昨秋から急増し、6月末には111兆円台と過去最高水準に。
 
 日銀によると国内銀行の6月末の預金額は過去最高の約573兆円。これに対して貸出金は、約431兆円と3カ月連続で減少。預金から貸出金を引いた「預金超過額」は最高の142兆円に達し、この約8割が国債に回っている計算。
 
 貸し出しが伸びていた昨年3月には、銀行の国債保有額は約81兆円だったが、その後の伸び悩みで保有額は、今年5月末に111兆9,080億円と、約5年ぶりに過去最高を更新。6月末も111兆8,347億円と高い水準で推移している。
 
 大手銀行の6月末の国債保有額を3月末と比べると、みずほフィナンシャルグループが約19兆円から約22兆円に、三菱UFJは約25兆円から約29兆円、三井住友は約15兆円から約16兆へと増えている。

 
 

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