海外資産絡みの相続税の申告漏れ、14・5%増加

公開日 : 2009年12月23日


 今年6月までの1年間(2008事務年度)の相続税の税務調査で、指摘された申告漏れのうち、海外の資産が絡む申告漏れ額は、前年度比14・5%増の353億円となり、過去最高となったことが国税庁のまとめで分かった。統計を開始した01事務年度以降、毎年増加している。
 

 08事務年度の海外関連の調査件数は、前年度比16・7%増の475件。申告漏れは、同12・9%増の377件で、このうち仮装・隠蔽を伴う資産隠しは同50・0%増の63件。1件あたりの申告漏れ額も1・5%増の9,362万円と2年連続増加。
 

 08事務年度の遺産申告漏れ総額は前年度比0・6%減の4,095億円で3年ぶりに前年度を下回った。調査総数14,110件のうち申告漏れは12,008件で、仮装・隠蔽は、2,052件。1件あたりの申告漏れ額は、3,410万円だった。
 

 最近は、日本人も海外資産を含めて、ポートフォリオを組んでいるのだろう。

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