所得税収が、27年前の水準
公開日 : 2010年5月14日
2009年度の所得税収が、27年ぶりの低水準になるのがほぼ確実。3月までの一般会計税収の累計で、所得税収は前年比13・4%減と大幅に落ち込んだ。法人税収も63・7%の減収となった。
財務省の税収実績発表によると、2009年度初めからの一般会計税収の累計は、前年(3月時点の累計)に比べて17・2%減の28兆9,681億円となった。このうち所得税収は10兆9,910億円で、3月に確定申告した分が4月に納税されるため、1兆円規模の追加が見込まれる。
それでも、最終的な所得税収は1982年度(約12兆8,000億円)以来、27年ぶりに13兆円を下回るのが確実。確定申告分の規模によっては1982年度の実績を下回る可能性もある。
法人税収は、63・7%減の2兆4,018億円で、景気動向などに左右されにくい消費税収は、5%減の6兆9,673億円だった。
所得税は、1987年には70%だった最高税率を40%まで下げたことも減収要因。
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