民間給与 10年ぶりに増加
公開日 : 2008年9月30日
民間企業に勤める人が昨年1年間に受け取った平均給与は437万2,000円と、前年を0・5%(23,000円)上回り、1997年以来10年ぶりに増加したことが国税庁の調査で分かった。
景気拡大がようやく給与の増加に結び付いた形だが、専門家は「すでに景気後退期で2008年は再びマイナスになる」と予想している。
昨年1年間を通じて民間企業に勤めた給与所得者は前年比1・3%増の4,542万5,000人。給与総額は同1・8%増の198兆5,896億円で、いずれも2年ぶりに増加に転じた。平均給与の内訳は「給与・手当」が368万5,000円、「賞与」が68万7,000円。
給与額別の人数分布をみると、300万円以下だった人の全体に占める割合は38・6%と0・2ポイント低下。300万円超500万円以下の人も30・6%と0・2ポイント下がった。一方、500万円超の人は全体の30・8%で0・4ポイント上昇となり、給与水準が全体的に底上げされた。
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